起業家上智生にインタビュー 「MIKIKOいけばな教室/東京セルフネイルサロン」

就活のために資格を取る、語学留学に行く、インターンシップに参加する…。多くの大学生にとって就活は、将来のことを考える上で最も身近な話題だ。そんな中で、あえて就活ではなく「起業」という選択肢を選んだ上智生がいる。
「就職してからの起業ではなく、学生起業をしたかった」そう語るのは、御茶ノ水駅からほど近いところで「MIKIKOいけばな教室/東京セルフネイルサロン」を経営するMIKIKOさん(文史4)だ。
MIKIKOさんはカナダの高校を卒業後、本学史学科に入学する前にカナダの大学に在籍していた。そこでビジネスのコースを専攻していたことが、起業を志したきっかけだ。「友達にも起業している人が多くいて、憧れがあった」と話すMIKIKOさん。もともと史学にも興味があったことから本学では史学科に入学したが、その後もビジネスに関する開講科目は意識的に受けるようにしていたという。2年生の時には大学の授業と両立させながら夜間学校に通い、ヘアメイクとメイクアップアーティストの資格を取得した。
いけばな教室とネイルサロンという不思議な取り合わせで営業しているこの店のコンセプトは「可愛くなりたい人が、今すぐ可愛くなれる場所」。新御茶ノ水駅・小川町駅A7出口より徒歩0分という好立地にあるこの場所では、MIKIKOさんおすすめの紅茶やお菓子を楽しんだり、好きな音楽を流してもらったりしながらいけばなやセルフネイルを体験できる。内装にもこだわり、ピンクを基調とした可愛い空間だ。フリーWiFiも完備している。

MIKIKOいけばな教室


「MIKIKOいけばな教室」では、草月流いけばな師範であり、毎年高島屋にて行われる草月流いけばな展への出展や、アートイベントSICF19・原宿デザインフェスタギャラリーでの展示の開催・東京ドーム関連のいけばな体験イベントも行っているMIKIKOさんのレッスンを受けられる。
教室生が自分のライフスタイルに合わせられるよう、テキストを中心として学ぶコースや3回のレッスンで完結するコース等、カリキュラムも複数用意されている。今回はテキストを中心として学ぶコースを記者が実際に体験した。
はじめにMIKIKOさんからホワイトボードを使った授業形式でテキストの解説を受け、その後実践に移った。
花器に水を汲み、剣山を入れる段階から自分で準備。花鋏の使い方を教わり、いよいよ花をいける。実際にやってみると想像していたよりも難しい。それぞれ違った形をしている花を、バランスを見ながらいけなければならない。また剣山に花を差す作業は、いけばなの華やかなイメージとは裏腹に力がいる。「枝物をいける時は花鋏で少し切れ目を入れると差しやすいです」などとMIKIKOさんのアドバイスをもらいながらなんとか完成させることができた。


最後に完成した作品の講評を受ける。「草月流の型をおさえた作品で非常にまとまりが良いです。後ろが少し寂しいので、枝を足すと奥行が出て更に良くなると思います」というコメントをもらった。
教室で使った花は持ち帰り、家でもう一度いけることができる。

東京セルフネイルサロン
一般的なネイルサロンといえばネイリストに個別に施術を行ってもらうスタイルのものが想像される。しかしMIKIKOさんが運営する東京セルフネイルサロンは、店内に設置されているネイルベースや硬化機、ネイルチップを自分で自由に利用してネイルを完成させる、”セルフネイル”を売りにしている。
東京セルフネイルサロンでは、店内にある100種類のネイルカラーと350種類のネイルパーツをはじめの30分750円、以降15分ごとに280円で好きなだけ使用することができる。ちなみに、店内に置かれているネイルベースはサンディング(自爪を削ってジェルネイルを落とす作業)の必要がないものもあり、爪に負担をかけずにジェルネイルを楽しむことができる。セルフネイルというスタイルを売りにしている当サロンだが、施術中はMIKIKOさんからネイルのイメージやオススメのネイルチップに関するアドバイスを受けられるため、ジェルネイル初体験の記者も30分でネイルを完成させることができた。


ジェルネイルは、従来のネイルサロンで行う場合通常1万円前後の料金がかかる。学生には手が出しにくい価格帯だ。また、飲食店や学習塾などネイルが禁止されている職場でアルバイトしている学生も多く、ネイルがしたくてもできないという学生は少なくない。こうした制約がある人も気軽にネイルを楽しめるお店があれば、というMIKIKOさん自身の願いからこのサロンは生まれた。「普段ネイルをすることが難しい環境にいる方でもデートや旅行など特別なイベントがあるときに利用してほしい。」とMIKIKOさんは話す。お手頃な価格帯以外にも、「可愛くなりたい人が、今すぐ可愛くなれる場所」というこのサロン全体のコンセプトが随所に表れている。トイレには河合さんセレクトのあらゆるメイク道具がセットされている。お店のレイアウトは、「お客様がリラックスできるように」という意向からネイルの施術時に御茶ノ水の街を一望できるつくりになっている。
このように、起業家というビジネスマンとしての顔を持つMIKIKOさんだが、彼女のホスピタリティは並大抵なものではない。


最後にMIKIKOさんに起業した理由について聞くと、「様々な人の意見を取り入れられるという学生起業の強みを活かしたかった」と語った。
四谷から中央線で一駅の御茶ノ水駅から徒歩7分程度でアクセスできるこのお店は、本学の学生であれば空きコマに利用することも可能だ。「可愛くなりたい」と思った時はMIKIKOさんのサロンを訪れてみではどうだろうか。

 

(齋藤由季花、山田みう)

2019年10月10日